『受験生の夏』ー受験生にとって、夏休みにどんなやり方でどれだけ勉強したか、ということは受験の合否を左右するくらい重要であるという意味で、とてもよく耳にする言葉です。
夏休みの取り組みは、受験生だけではなく幼児にとっても、とても重要なようです。
夏休みの前と後での子ども達の顔つきの違いに、とても驚きました。
もともと興味のあった昆虫について、博士のようになった子
ディズニーにはまって、童話をたくさん読んだ子
いつもと違う水族館へ行って、魚や海の中の生物に興味を持った子
など、普段より時間が取れ、心ゆくまで探究できたり、時間も行動も同じ場合でも不思議と夏休みに経験することは子ども達にとっては刺激的なようです。
何かに深く興味を持つと、思考力もとても刺激されます。
たとえば、昆虫ならば、昆虫の種類で分別したり、同じカブトムシでも、個々の違いや共通点を見つけたり、観察する力をフル稼働させながら考えるからです。
夏休みは終わりますが、出来るだけ子どもの興味に付き合ってあげ、「どうして~なのかな?」「ここはどうなっているんだろう?」と深い興味に変わるように、是非保護者の方が声掛けをしてあげてください。
ありんこ教室でも、子どもごとに夏休みに興味を持ったことを聞いて、それに関連させた方法で、お勉強をしています。
たとえば、童話にはまったなら、そのストーリーを話してもらうのももちろん言語の訓練になります。その他に登場人物を使った算数の文章題や、「うれしい」という言葉1つ取っても、飛び上がるほど「うれしい」のか、噛みしめる「うれしさ」なのか色々な「うれしい」があるということや、舞台になっている国はどこで、どんな国なのか、はた織り機などの道具のことや、たくさん伝えられることがあります。それを知ったり、考えたりすることで、より深く興味を持つことができ、また観察力・思考力を向上させる手助けになります。
興味を持った時は思考力を向上させるチャンスです。夏休みはそんなチャンスを獲得しやすいボーナスタイムのような時間だと思います。
もう来年の夏休みが、楽しみになりますね。